てんてんけんで『オオタカ緑地』と名づけた大柏川第一調節池緑地に、しばしばオオタカが来る。
オオタカは、里山の生態系で食物連鎖の頂点に君臨し、高い空から鳥たちを見おろすスーパーヒーローだ。上市川で里山の生態系が保たれ、オオタカ緑地に広々とした高い空が残されていてこそ、見られる光景!
オオタカが生きて行くには、たくさんの鳥たちを食べる必要がある。その鳥たちは昆虫・植物・種子・果実・肉食といった多様な食性を持ち、それらは豊かで多様な自然環境のもとに育つ。この地域に、多様でバランスの取れた里山の生態系が残されている証拠だ。
里山
水田や畑、林がある里山は、千年を超えてこの国の人々が維持してきた、生活の営みと生態系が幸福なかたちで融合した、世界に誇れる暮らし方のモデル。
だから人々は里山に郷愁を誘われる。
里山は水辺があり林には広葉樹が植えられ、木の実や植物が豊富。メダカやカエルなどの水生生物だけでなく、バッタやトンボなどの昆虫、ネズミやウサギなどの哺乳類も生きている。そして上市川には、都心八幡の隣にりにありながら、それが残されているのだ。
●オオタカはこんなに食べるんだ
オオタカがシジュウカラばかりを食べ、シジュウカラもアオムシばかりを食べたとすると、オオタカが一年間生きていくのに必要なシジュウカラは約1074羽、アオムシの量は約1億匹となる。
実際は、オオタカはシジュウカラばかりを食べるのではなく、シジュウカラもアオムシばかりを食べているわけではない。オオタカは、ハトやムクドリ、スズメなどたくさんの種類の鳥を食べ(食べる量の90%は鳥類という)、時にはリスなどの小型の哺乳類を食べることもある。オオタカに食べられる鳥や哺乳類たちもまた、昆虫や、カエル、ミミズなどたくさんの生き物を食べる。そしてこれらの生き物たちは、種子・果実等多様な植物を食べてこそ生きていける。(東京オオタカ保護連絡会のページより紹介しました)
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